学校日誌

2学期終業式

2022年12月23日 13時17分

【2学期終業式 校長式辞】

 
 8月26日にスタートした2学期が本日で終了します。授業日数は81日間で、季節は夏から秋、そして冬になりました。この81日間という2学期は皆さんにとってどんな学期でしたか。私が実際に皆さんの様子を見て感じたこと、そして学年主任の先生が毎回私に渡してくれる学年通信を読ませてもらって感じていることを少しお話しさせていただきます。

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年生は、中学校生活にも慣れ、学習や委員会活動、部活動に伸び伸びと意欲的に取り組んでいました。また、学年全体で欠席率が低いことや、給食の残食を減らそうと努力し、それが成果に表れていることも素晴らしいと感じています。緑友祭での1年生らしい元気でさわやかな合唱もとても良かったです。今から3学期が楽しみです。

 2年生は、生徒会や委員会活動・部活動等、学校生活全般に渡り3年生からたくさんのことをバトンタッチされましたその責任を背負いながら、自分たちが中心となって、より良い南部中を創り上げていこうという気持ちや行動が様々な場面で見られることを嬉しく思っています。職場体験にも出かけ、多くの学びを持ち帰ることもできました。3学期の益々の活躍を期待します。

3年生は、部活動も終了し、進路決定に向け、自分と向き合い、自分を信じて学習に力を入れた学期だったと思います。また、中学校生活最後の緑友祭では、最上級生にふさわしい、迫力ある感動的な歌声を響かせ、下級生の良き目標となってくれました。進路決定に向けての努力はこれからも続いていきますが、1人で乗り越えようとするのではなく、仲間と共に、今まで以上に励まし合い、切磋琢磨し合って、希望する進路を実現させてほしいと願っています。

さて、話しは変わりますが、皆さんはお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行さんを知っていますか。高岸さんは今年、お笑い芸人でありながら、プロ野球の独立リーグに入団し、お笑い芸人とプロ野球選手の二刀流が話題になりました。高岸さんといえば、『やればできる』の決め台詞で人気ですが、実は『やればできる』は、彼が通っていた愛媛県の高校の校訓だったそうです。

当時野球部に入部していた彼は、この校訓の下、高校球児あこがれの甲子園出場を目指し、毎日の練習に励みました。最終的には3年生の最後の夏、あと一つ勝てば甲子園という試合で負けてしまいます。後にこの時のことを振り返ったインタビューの中で高岸さんは、「決勝で負けて甲子園に行けませんでしたが、成長は確実にできたっていう実感があるんです」と述べていました。また、「この経験から、『やればできる』は『やれば成長できるよ』という気持ちを込めて伝えています。」とも述べていました。つまり、高岸さんの決め台詞『やればできる』は『やれば成功できる』ではなく『やれば成長できる』という意味だったのです。

また、高岸さんは、プロ野球独立リーグのBC栃木への入団会見でも、「何歳になっても、夢へ挑戦することに遅いなんてことはない、挑戦自体が楽しく素晴らしいということを、自分の姿勢やプレーでお伝えできればと思っている」と述べています。

この高岸さんの『やればできる』の考え方や行動は、今年度南部中学校が皆さんに期待している姿とも合致します。皆さんは4月から今日まで、学校生活や家庭、地域で、間違いや失敗を恐れず、チャレンジを続け、自分の良さや可能性、そして自分の成長を実感することができたでしょうか。この冬休みも、そして3学期も、自分なりのチャレンジ、挑戦を続け、高岸さんの言う『やれば成長できる』自分を実感してほしいと思います。

この冬休みも新型コロナウィルスの感染が心配されますが、各自が感染防止対策をしっかりと行い、新年16日の始業式に、それぞれの希望や目標を持ち、目を輝かせて登校した皆さんと元気に会えることを楽しみにしています。それでは少し早いですがよいお年をお迎えください。